離乳食の気になるアレコレ!9〜11ヶ月頃(カミカミ期)編
2020/10/04
この時期は、食べ物への関心が出てきて、手先も器用になってきます。
なので、手づかみ食べや遊び食べが目立つようになります。
汚されると叱りたくなりますが、ここはガマンしてください。
汚れてもいいように、テーブルの下に新聞紙を敷く、汁ものは少量入れるなど、食べこぼし対策を!
赤ちゃんの「やりたい」気持ちを大事にして、おおらかな気持ちで見守りましょう。
歯ぐきでかむ練習や手づかみ食べを意識して進めていきましょう!
Contents
目標と食べ方
最初に書いたように、手づかみ食べをするようになります。
そして、食べ物を口に入れると、あごをよく動かし、上下の歯ぐきでかんでつぶして食べるようになります。
あごをよく動かすので、丸飲みしなくなってくる時期でもあります。
舌と歯ぐきを使って、よくかみつぶしてから、ゴックンと飲み込みます。
さらに、このころの赤ちゃんは、最初の10分〜15分は集中して食べるものです。
最初から集中しない場合は、おなかがすいていない、テーブルやいすの高さが合わない、テレビがつけっぱなし…などの原因があります。
食べることに興味を持つように、大人も同じものを食べて、興味が向く言葉をかけてあげましょう!
遊び食べは、赤ちゃんの好奇心からくるものなので必ずしも悪い訳ではありません。
ただ…食べる意欲が薄く、単に食べ物を遊び道具にしている場合には、必ずそれを止めるようにします。
食べる気が無いようなら片付けてしまってOKです。
ママが隣に座って、一緒に食事をするだけで遊び食べがかなり減ります。
また、スプーンや箸の持ち方などを学び取らせるためにも、一緒に食事をとることは重要です。
一緒に食事をすることで、食器や道具の使い方を自然に覚えていきます。
また、赤ちゃんだって一人で食べるのは寂しいもの。
赤ちゃんがある程度自分で食べられるようになったら、ママも一緒に食卓につくようにし、家族みんなで食卓を囲むようにしましょう。
お子様からしても、味付けは違えど同じメニューを食べていると嬉しい思えたりするのではないでしょうか?
時間や回数
離乳食が1日2回から3回になります!
必要な栄養素の半分以上を離乳食からとるようになるので、栄養バランスのよい食事を心がけましょう。
ただし、難しく考える必要はないので安心してください。
炭水化物、ビタミン・ミネラル、たんぱく質の3つのグループから、食材を選んで組み合わせれば、バランスのいい献立が作れます。
授乳だけだった昼過ぎの時間帯にも食べさせます。
きちんと食べるようになったら、大人の食事と同じ朝、昼、夜の時間帯に近づけましょう。
ただし、3回目が夜8時を過ぎないように気をつけましょう!
おっぱいやミルクは食後以外にも飲ませます。
3回食になっても授乳回数が減らない!なんてこともあると思います。
3回の離乳食をそれなりに食べいるなら心配しなくてもかまいませんが、この時期の授乳は、食事のときとそれ以外に2回くらいで足りると思います。
外に遊びに行く時間をつくり、日中はおっぱい・ミルクに執着しない環境をつくりましょう。
我が家のこの頃は
朝…7:30〜8:00ごろ
昼…11:30〜12:00ごろ
夜…17:30〜18:00ごろ
です。
1回量の目安
5倍粥(1〜2ヶ月経過したら軟飯)…80g
野菜・果物…30〜40g
豆腐…45g / 全卵…1/2個 / 乳製…80g / 魚…15g / 肉…15g
グラム表記するとだいたいこのぐらいです。
子ども茶わん1杯ぐらい食べられるようになります。
しかし、食べる量には個人差があり、食欲も日によって違いがありますので参考までに。
また、与えたものがそのまま便に混じって驚くかもしれません。
早すぎた!?と思うかもしれませんが、大丈夫です。
赤ちゃんの消化機能は未熟なので、食べたものの色や素材が、便にそのまま出てくることがあります。
グリンピース、トマト、とうもろこし、枝豆などの皮、わかめやひじきなどの海藻類、きのこ類、こんにゃく類は不溶性の食物繊維で、大人でもそのまま出てくるので、心配いりません。
野菜が嫌いで、細かくして混ぜても食べない!なんて時も出てくると思います。
そんなときは、バナナぐらいの固さを目安にして、食べやすい柔らかさにしてあげましょう!
だしや味を加え、かたくり粉でとろみをつけるなどで、赤ちゃんが食べやすいように工夫してみましょう!
食材と栄養バランス
炭水化物素材
お米、麺、パンなどほとんどのものが食べられます。
○マカロニ ○ビーフン ○オートミール
なども食べられるようになります!
食べやすい大きさにカットしたり、やわらかくしたりしてあげましょう。
ビタミン・ミネラル素材
○かぼちゃ ○白菜
○ブロッコリー ○トマト
○ほうれん草 ○バナナ
○もやし ○寒天 ○わかめ などがあげられます。
ビタミンやミネラルは、それぞれの働きが違います。
なるべくたくさんの種類の素材を使って、まんべんなく栄養をとり入れましょう。
たんぱく質素材
初めて食べる食材は少量にしましょう。
豆腐、白身魚、卵などに加え
○さけ ○あじ・さば ・さんま ○赤身肉
○レバー ○ホタテ ○プレーンヨーグルト
○チーズ ○ツナ缶 などが増えます!
献立
さて、3回食になったので…栄養素の半分以上を食事からとるようになります。
大人でも不足しがちな鉄の摂取を意識しながら、栄養バランスの取れた献立を考えましょう。
・主食
炭水化物を多く含んだ素材から、主食として1品を選びます。
オートミールやシリアルもこのグループに入ります。
炊き込みごはんやまぜごはんなども、炭水化物と考えましょう!
・メインのおかず(主菜)
次にたんぱく質を含む食材から1品選んで、メインのおかずにします。
たんぱく質の食材には、魚や肉、チーズなどの乳製品、豆腐や納豆などの大豆製品、卵などがあります。
・サブおかず(副菜)
ビタミン・ミネラルはサブおかずでとり入れます。
ほうれん草やにんじんなどの緑黄色野菜や大根などの淡色野菜、わかめなどの海藻類を、煮ものやあえものにしましょう。
食べやすい果物などを添えてもOK!
・汁もの
基本的に3品で栄養バランスはとれますが、ときどきは別の食材を使った汁ものを加えましょう。
赤ちゃんにだしのおいしさを教えて、味覚を広げることができます。
味付け
中期の生後7ヶ月を過ぎるころから、使用できる塩としょうゆ。
塩は、1回の食事にほんの少量、0.1gほど使えたのが生後9ヶ月で0.2gに増える程度です。
しょうゆは、中期の生後7~8ヶ月で小さじ1/6ほど使えたのが、生後9ヶ月で小さじ1/3になります。
相変わらず、少し薄めの味付けがいいようです!
そして、卵が食べられるならマヨネーズも大丈夫かも?となりますよね?
マヨネーズには卵が含まれていますが、卵はアレルギーが出やすい食材です。
なので、まずは卵アレルギーがないか試しましょう!
マヨネーズも味が濃いので、全卵が食べられるようになってからも少量から使用するようにしましょう!
卵黄が食べられる時期
- 開始時期:生後7~8ヶ月頃(生後5~6ヶ月から離乳食スタートした場合)
- 調理方法:固ゆで卵
- 量の目安:最初は耳かき一杯程度から
卵白が食べられる時期
- 開始時期:卵黄が食べられるようになってから1~2ヶ月後
- 調理方法:固ゆで卵
- 量の目安:最初は耳かき一杯程度から
卵黄も卵白も、最初に与えるときは固ゆでにし、こし網でこした物を白湯やスープに混ぜて与えてあげてください。
1日~2日様子を見て、下痢や嘔吐、湿疹などの問題なければ、ひとさじ程度に増やしてみましょう。
卵を与える際には、よく火を通しましょう。
アレルギーだけでなく、サルモネラという食中毒の可能性もあります。
なので、全卵が食べられるから。と半熟卵はNG!
そして、卵だけでなく、離乳食全般に言えることですが、初めて与えるときは平日の午前中にしましょう。
これは、朝食べた卵のアレルギー症状が、病院の診療時間内に出るようにと考えてのことです。
もちろん、かかりつけ医の診察時間や移動手段が確保できるか否かによっては、与える時間を変える必要がありますのでご注意ください。
まとめ
離乳食の気になるアレコレ!9〜11ヶ月頃(カミカミ期)編。をお伝えしました。
手づかみ食べに、遊び食べ。
ママはどうしてもイライラしてしまう時期だと思います。
私は手づかみ食べはともかく、遊び食べにイライラしてしまいました(反省…)
ただの好奇心なので、優しく見守ってあげましょう…!
1・舌と歯茎で嚙み潰してから飲み込む時期。手づかみ食べや遊び食べ対策を忘れずに!
2・3回食になります!栄養の半分を離乳食から摂取。夜は20:00を過ぎないように!
3・1回量は大体子ども茶碗1杯ぐらい、個人差、食欲によって左右されますので目安で!
4・食材は食べやすいおおきさ、柔らかさにしてあげましょう!初めて食べる食材は少量で!
5・主食、主菜、副菜と栄養バランスを考えましょう!時折汁物もつけてあげましょう!
6・味付けは塩は0.2g、しょうゆは小さじ1/3ぐらい。マヨネーズは全卵が食べられる確認をしてから、少量で