ひな祭りの祝い方とマナー7選!あなたは知っていますか?
2017/09/03
3月3日は桃の節句、いわゆる女の子の節句の「ひな祭り」ですね!
古くからの行事だからこそトラブルが起きやすいもの。
しっかりとマナーを抑えて、お祝いしてあげたいものです。
そして、お祝いの気持ちを大切に、みんなで仲良く楽しく初節句の日を過ごしましょう!
Contents
ひな祭りとは
ひな祭りは、高貴な生まれの女の子の厄除けと健康祈願のお祝いとしての「桃の節句」が、庶民の間にも定着して行ったお祝いです。
ですから単なるお祭りではなく、お七夜やお宮参りと同じく女の赤ちゃんのすこやかな成長を願う行事です。
いうなればお雛さまは、赤ちゃんに降りかかろうとする災厄を、代わりに引き受けてくれる災厄除けの守り神のようなものですね!
気持ちの問題ですが、省略せずにきちんとお祝いしてあげましょう。
平安時代、この節句の日に人々は野山に出て薬草を摘み、その薬草で体のけがれを祓って健康と厄除けを願いました。
この行事が、後に宮中の紙の着せかえ人形で遊ぶ「ひいな遊び」と融合し、自分の災厄を代わりに引き受けさせた紙人形を川に流す「流し雛」へと発展してゆきます。
それが、室町時代~江戸時代を経るうちに、「ひな人形」を飾るように変わっていき、女の子の幸福を祝う日とされたのです。
つまり、不幸の種や悪いことはひな人形に背負ってもらい、子どもが幸せに育ってほしいという親の願いから人形を飾るようになったのですね!
雛人形について
雛人形は立春の日(節分の翌日)か、立春以降の大安か友引といった縁起がよい晴れた日に飾るとされています。
また、雛人形や兜、武者人形や鯉のぼりも母方の祖父母から送られるものでしたが、現在はお祝いする気持ちを大切にし、両家の祖父母が折半をすることが多いです。
男女の兄妹の場合、母方は雛人形を、父方は鯉のぼりを用意するといったように、分担を決めるようになってきています。
しまう時期については
- 「大安がいい」
- 「二十四節気のうちのひとつ「啓蟄(けいちつ)」(=3月6日頃) がいい」
- 「天気が良ければいつでもいい」
などさまざまな考え方があります。
地域によっては、啓蟄の日に片付けることができなかった場合、「お帰りになられた」ということを示すためにお人形を後ろ向きにする習慣があります。
ちなみに、雛人形は本人の身代わりといわれているので、同じものを飾らない方がよいとされています。
二人目も女の子だったときには、かさばらない市松人形を贈ることが多いです。
お祝いの仕方
雛祭りの2~3週間前にお雛様を飾り、赤ちゃん、父・母、双方の祖父・祖母、お祝いをいただいた親戚やお友達を招いて、お雛様を囲みながら赤ちゃんの健やかな成長と災厄除けを願って、縁起の良いお料理で食事会などを行いましょう!
呼ばれた側で、既にお祝い品を贈ってある場合やお祝い金を届けてある場合は、手ぶらでも大丈夫ですよ!
気になるなら、取り分けの出来るちょっとしたお料理やデザートなどを持っていってあげると、テーブルが豪華になり、喜ばれます。
また古来から初節句には、赤ちゃんに縁起を担いで、赤い被布(ひふ)を着せてお祝いしました。
赤は、生命力の象徴で魔よけになると考えられていたため、健康と災厄除けとしては最適だったわけです。
ちなみに被布は、雛人形を扱っている人形店や和服専門店で購入できますよ!
地方によっては、赤ちゃんと両親、祖父母で、神社にお参りをして神職に祝詞をあげてもらうこともありますよね。
その時神社への謝礼としておさめる玉串料(または初穂料)は3,000〜5,000円くらいです。
食事の内容について
お祝いに招いた親戚などには大人用の料理が必要になりますね。
仕出し料理を頼む人もいるようですが、ご自宅で用意する場合には最低でもちらし寿司とハマグリのお汁は用意しておきましょう。
その他には
- お刺身
- から揚げ
- 煮物
- サラダ
- ひな祭りケーキ
- 桜餅
などがあるといいでしょう。
ちらし寿司が縁起がいいとされるのは具のゲン担ぎで
- レンコンは穴があいているので、未来が見通せますよう
- えびは腰が曲がってるので、長寿になりますよう
- 豆は健康にマメに暮らせますよう
- 錦糸卵やいくらなど彩鮮やかに具だくさんで混ぜることで一生食べ物に困らないよう
などといった意味があります。
またハマグリは二枚貝で同じものとしかぴったり合わない為、仲の良い夫婦の象徴とされ良い伴侶と一生幸せにという意味があります。
これらはお雛祭りの定番料理となっていますので、是非ご用意くださいね!
お返しについて
お返しについてですが…赤ちゃんのお祝いにお返しの品は必要ないものとされており、お返しの代わりに赤ちゃんが両親や祖父母と一緒にお祝いの膳を囲むことが習わしとされています。
しかし、仲人はお祝いの膳に呼ばれないことがほとんどなので、仲人からお祝いの品をもらったときには、「内祝」をお返ししましょう!
相場は、いただいた金額の2分の1~3分の1程度の品物を、女の子なら3月中、男の子なら5月中にお返しするとされています。
お返しの品物は、お礼状と一緒に、お赤飯や紅白の角砂糖・桜餅などを添えて贈るのが習わしです。
しかし最近は、角砂糖・桜餅にこだわらずに、紅白まんじゅうなど日持ちのする物などアイデアをこらした品に、赤ちゃんの写真や初節句のお祝いの時の写真などを添えて贈ると言った事も行われるようになっています。
お祝いを届ける側の注意点
初節句のお祝いは、お正月があけたら早めに届けるのが礼儀とされています。
なので、少なくとも2月の中旬までには届くようにしておきましょう。
また、初節句の当日に大きなお祝い品などを届けると、置き場所に困ったりしますから、先方の都合を聞いて何事も早め早めに行動することが大切ですよ!
お祝い品を届ける場合は、お祝い事ですから、一応日時の善し悪しをカレンダーで調べてから届けましょう。
どうしても仏滅や赤口にしか伺えない場合は「お日柄の良い日に封を切って下さい。 」と一言添えて届けるなどの心づかいがあるといいですね!
届けた日があまり良い日でなくても、封を切る日が良い日なら大丈夫とされています。
(※先勝の場合は、午前中ならば良いとされています。)
この初節句のお祝いは、祖父母や両親の兄弟姉妹といった親戚、現在でも親しくしている仲人が贈ります。
親族はプレゼントを贈ることもありますが、仲人は現金が一般的とされています。
現金を贈る場合の相場は
- 親族が5,000円~10,000円
- 仲人が3,000円~5,000円
これらの現金を紅白の蝶結びがされたのし袋に入れましょう。
そして、表書きに「御初節句御祝」「御祝」「祝初節句」と筆で書きましょう。
お祝いの贈り物選びですが、本来初節句にはお人形を贈るのが習わしですから、伝統的にはケース入人形が贈られてきました。
以前は、沢山ケース入人形が届く赤ちゃんは幸せになると考えられており、初節句にケース人形が多いほど良いとされたそう。
現在では、相手の住宅事情等も考慮し、いただく方の希望も聞いて決める方が無難でしょう。
飾る場所が無くてという場合は、数人が集まって小さくても飽きのこない良い品を贈るという選択肢も考えられます。
品選びに迷わずに済むからと、初節句に「現金」を贈る方もおられると思いますが、なんだか「そちらで適当に選んでね」と言っているようで、あまりオススメは出来ません。
ひな祭りのタブー?
お雛様をお節句の前日に慌てて飾る人がいます。
これは昔から「一夜飾り」と言って縁起が悪いとされていますので、やめましょう。
つまり、お雛様は、早めに飾って早めにしまうのが良いとされています。
飾るのは早めに、節句の10~20日前、出来れば2月の雨水の日に飾って初節句の用意をしましょう!
また、節句が終わったのにいつまでもひな人形を飾っていると、女の子の婚期が遅れるという言い伝えもありますので、節句が終わったら、次の日曜日にでも早めにしまうようにしたいですね!
まとめ
「雛人形」と「ひなあられ」は知っていましたが、ここまであったのですね。
あらかじめどのようにお祝いをするかを家族同士で話し合っておきたいと思います。
1・高貴な生まれの女の子の厄除けと健康祈願のお祝いが、庶民に定着したもの。
2・雛人形は縁起が良い晴れた日に出すと良いとされますが、しまう時期は諸説ある。
3・赤い被布を着せて縁起が良い料理でお食事会をしたり、祝詞をあげてお祝いする。
4・食事内容は最低でも、ちらし寿司とハマグリのお汁は用意する。
5・お祝いのお返しは、1/2〜1/3の金額を目安にした品物とお礼状。
6・お祝いは、お正月があけたら早めに、遅くても2月中旬までには届けましょう。
7・雛人形は早めに出しましょう。前日に慌てて飾るのは「一夜飾り」といって縁起が悪いのでNG。