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京都の節分会は古式ゆかしい!現代風の豆まきとは一味違った儀式を楽しんで

      2017/09/02

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節分になると、京都のあちこちの神社で祭事が執り行われます。

豆まきが行われるところ、特別公開のあるところ、甘酒接待があるところ、屋台が並んで大勢の人でにぎわうところ……様々な行事が行われるところも多いです。

京都の中でも、特におすすめの節分行事をご紹介します。

 

平安神宮

京都の社寺の中でも、比較的新しい平安神宮。もともとは平安遷都1100年を記念して建てられた建築物に、天皇をお祀りしたという成り立ちを持っています。

そこで行われる節分会ですので、内容は平安時代に朝廷で行われていた節分会を復元したもの。

現代風の節分とは全く異なる厄除けの神事を見る事が出来ます。

 

平安神宮 節分祭 2016

 

大儺之儀

特におすすめなのが、大儺之儀(だいなのぎ)と言われる追儺式。午後2時から大極殿下斎場で執り行われます。

 

 

中心となるのが、黄金四つ目の面を付けた方相氏。その異相にぎょっとし、これが平安時代の鬼かとも思うのですが、実は平安朝における彼は、鬼を祓う役目を持った神様の姿をしているのです。(後年、あまりの異相からか、彼こそが妖怪=鬼であると解釈されるようになってしまうのですが……)

 

 

彼が斎場を三度めぐり、矛と盾を打ち鳴らして「鬼やろう」と叫んで鬼を祓うと、子どもたち(侲子)や下位の役人たちも方相氏に従ってめぐります。

 

 

上位の殿上人は場を清めるために弓を鳴らし、清浄の気を持つ桃の枝を振り回します。ドラマや映画でおなじみの陰陽師も登場し、独特の足取りで大地に印を刻み込みます。私は平安朝の衣装が好きなので、もううっとりです。

 

他の行事

大儺之儀以外にも、行事は盛りだくさん。

お昼には大極殿にて狂言奉納がありますし、大儺之儀の次には、「鬼の舞」も行われました。先ほど祓われた鬼の気が、現代風の鬼の姿を手に入れて境内で暴れまわるのですが、大極殿で待ち構えていた豆まき役の人たちに追い払われてしまいます。

 

 

そのあとは、他の神社と同様、福豆撒きも行われます♪ 是非服をお持ち帰りくださいね。

 

節分当日には、甘酒の無料接待も行われています♪

ほっこり温まってくださいね。

 

 

吉田神社

京都で節分と言えばここ、といわれる神社が、吉田神社。平安時代の860年に藤原氏の氏神として建立された神社ですので、京都の中でも長い歴史を持っています。

特筆すべきは、京都の鬼門に建立されたということでしょう。悪いものが入ってくる方角を封じる役目も持っています。

 

 

こちらで行われている節分祭の始まりは、室町時代。今では三日間で50万の人が集まると言われる一大行事となっています。

 

 

吉田山と言われる小さな山を背負った吉田神社、普段は静かな境内なのですが、800もの屋台が軒を連ねるので、それを見て歩くだけでも楽しかったりします。豪華景品が当たるという「副あたり」という抽選くじも行われています♪ ……私は当たったことはないですが(^-^;

 

 

 

 

追儺式

吉田神社の節分会が行われるのは、2/2~2/4の三日間。

平安神宮では節分当日に行われている追儺式ですが、吉田神社では前日の、2/2の夜に行われます。

方相氏と侲子が並び、境内を清めていくのです。そこに、鬼が乱入して気を乱そうとするのですが、あえなく祓われてしまいます。

夜に行きかう異相の神と鬼と子供たち、不思議な空気が流れる空間です。

 

火炉祭

2/3の節分当日には、日中に節分祭、深夜に火炉祭が行われます。

火炉祭は、吉田神社の節分でもメインとなる人気行事。

参拝者さんが持ち寄った古いお札やお守りを、高さ5m、幅3mの火床に納めて燃やすのです。長い間お札に宿ってお疲れになった神様たちが、聖なる火に送られてお帰りになっていくと言われています。

この日に当たると長生きするとも言われているそうで、お正月明けのどんど焼き(左義長)とちょっと似ていますよね。

2015年は行政指導で火床を実際に燃やすことが出来なくなっていましたが、今年はどうなるのか、気になるところです。

 

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