鳥インフルエンザと、その対策について7項目
2017/09/03
毎年話題となる鳥インフルエンザ。
どんなものなのかわからない人が多いのではないでしょうか。
世界では人間の死亡例も多数報告されてるとのこと
現在の日本国内において必要以上に恐れる必要はないようですが、鳥インフルエンザのニュースなどには注目し、海外旅行の際などには十分注意してください。
万が一の感染を防ぐ為にも、しっかりと対策をしましょう。
Contents
鳥インフルエンザとは
鳥類に対して感染性を示すA型インフルエンザウイルスの事。
また、鳥インフルエンザの原因となるA型インフルエンザウイルスを一般的に、鳥インフルエンザウイルスと呼んでいます。
鳥インフルエンザウイルスは、自然界においてカモ、アヒルなどの水鳥を中心とした多くの鳥類が腸内に保有,鳥インフルエンザウイルスが人やその他の動物に感染した場合も鳥インフルエンザという感染症名を使用しています。
更に、感染した鶏が高率に死亡してしまうような、病原性が高い鳥インフルエンザもあります。
鳥インフルエンザのなかでも、鶏に感染させた場合に、高率に死亡させてしまうようなものを高病原性鳥インフルエンザです。
その原因となるウイルスは高病原性鳥インフルエンザウイルスといいます。
人に感染する事はあるの?
通常は人に感染しませんが、感染した鳥に触れる等の濃厚接触をした場合など、きわめて稀に鳥インフルエンザウイルスが人に感染することがあります。
- インドネシア
- ベトナム
- タイ
- エジプト
などを中心に、H5N1亜型の高病原性鳥インフルエンザウイルスが人に感染し、鳥インフルエンザ(H5N1)を発症した事例が報告されています。
現時点では、鳥において高病原性を示す鳥インフルエンザウイルスが鳥から人に感染するのは、感染した鳥又はその死骸や内臓、排泄物等に濃厚に接触した場合に限られています。
また、鳥インフルエンザウイルスが人から人からに感染するのはきわめて稀です。
感染事例としては、患者の介護等のため長時間にわたって患者と濃厚な接触のあった家族の範囲に限られています。
鶏肉や鶏卵を食べたらうつる?
鶏肉や鶏卵を食べて、人が鳥インフルエンザウイルスに感染することは世界的に報告されていないようです。
鳥インフルエンザウイルスは加熱すれば感染性がなくなります。
万一食品中にウイルスがあったとしても、食品を十分に加熱して食べれば感染の心配はないでしょう。
鶏肉を食べる際に加熱するときは、食品全体が70℃以上になるように、ピンク色の部分がなくなるまで加熱しましょう!
鶏卵は、国内では、生で食べることを考えて生産されていますが、不安な方や体調の悪い方は、加熱(WHOの食中毒防止のための加熱条件:中心部70℃、瞬間)することをおすすめします。
鶏肉は十分加熱して食べて下さい。
未加熱または加熱不十分なままで食べることは、食中毒を予防する観点からもおすすめできません。
鳥インフルエンザにならない為には
鳥インフルエンザの感染を防ぐためには、鳥で集団発生が起こっている時期に、病気の鳥や死んだ鳥との不要な接触を避けることが現時点で唯一の有効な予防法と言えるのではないでしょうか。
野鳥からの感染防止のため、念のために以下のことに注意しましょう!
- 衰弱又は死亡した野鳥又はその排泄物を見つけた場合は、直接触れないこと。
- もしも触れた場合には、速やかに手洗いやうがいをすること。
- 特に、子供は興味から野鳥に近づくおそれがあるので、注意する事。
- 鳥などの動物と接触した場合、しっかりと手などを洗うようにしましょう。
また、鳥インフルエンザの流行地域等に出かける時は、流行地域では、不用意に鳥類に近寄ったり、触れたりしないようにしましょう。
もし、鳥インフルエンザの流行が鳥の間で起こっている国や地域に出かけなければならない時には、生きた鳥を扱っている市場に立ち入ること、あるいは、集団発生が見られている鶏舎などへの出入りは絶対に避けて下さいね!
どうしてもそういったところに出入りしなければならないときには、自分自身の感染を避けると同時にウイルスを他の地域の鳥に拡げないために、感染予防対策として手袋・医療用マスク・ガウン・ゴーグルなどを着用し、手指消毒をきちんと行って下さい。
そして、帰ってきて発熱や咳が見られる場合には、検疫所の健康相談室に申し出ましょう!
また、国内で鳥インフルエンザが発生したために、ペットとして家庭などで飼育している鶏や小鳥がすぐに危険になるということはありません。
しかし、鳥などの動物はインフルエンザウイルス以外にもさまざまな細菌やウイルスを持っている可能性があるため、衛生状態には注意を払い糞尿などは速やかに処理してくださいね!
症状
初期症状は季節性インフルエンザと似た以下のような症状が出ていますが、比較的、進行は早い傾向があります。重篤な場合は全身の臓器が異常を呈し、死に至る場合もあります。
- 38℃以上の突然の高熱
- 咳、胸痛などの呼吸器の症状
- 全身の倦怠感
- 筋肉痛
- 下痢、嘔吐、腹痛などの消化器の症状
- 鼻、歯茎からの出血
1~10日(主に2~5日)の潜伏期間のあとに、このような症状がみられるそうです。
現在東南アジアを中心に死亡者が報告されているH5N1亜型の鳥インフルエンザウイルスを除き、重症化することはほとんどないと考えられます。
症状の重さは感染したウイルス株によって異なりますが、ほとんど症状のないような軽症のものから急激に悪化して死にいたるようなものまで、さまざまな症状があらわれます。
世界で死亡例の出ているH5N1亜型感染の場合、症状が急激に悪化することが多くあります。
万が一、人間が鳥インフルエンザウイルスに感染してしまった場合
治療方法
- タミフル
- イナビル
- リレンザ
- ラピアクタ
といった抗インフルエンザウイルス薬をまず使用します。
インフルエンザウイルスは変異しても増殖の仕方は同じメカニズムになっており、鳥インフルエンザウイルス・新型インフルエンザウイルスともに従来のインフルエンザ治療薬が効果を発揮すると考えられているためです。
また、呼吸不全や肺炎・多臓器不全などの症状に対しては、症状を軽減し予防するような薬や治療法がとられることもあります。
また、現在、人のための鳥インフルエンザ予防のワクチンはありません。
つまり、季節性のインフルエンザのワクチンでの予防効果は期待できないのです。
何故人にうつるようになるの?
通常は鳥など人間以外の動物間で流行するインフルエンザウイルスが人間に感染することはありませんが、以下の2つの経路をたどることで人間に感染するウイルスに変異することがあるそうです。
鳥から鳥へ感染しているうちに人間に感染するウイルスになる。
鳥から鳥間で増殖している間にウイルスが変異を繰り返し、人間にも感染するウイルスへと変化する場合があります。
豚を介して人間に感染するウイルスになる
豚は人間のインフルエンザウイルスにも、鳥のインフルエンザウイルスにも感染してしまいます。
そのため、一匹の豚が人間のインフルエンザと鳥のインフルエンザの両方に、同時に感染することがあります。
このような場合、豚の体内で人間のインフルエンザと鳥のインフルエンザとのウイルスの間で「不連続抗原変異(ふれんぞくこうげんへんい)」と呼ばれる変異が起こることがあります。
この変異が起こった場合、人間にも感染力をもった”新型インフルエンザウイルス”が誕生する可能性があります。
実際に過去の新型インフルエンザのパンデミック(世界的流行)は、その多くが鳥インフルエンザが豚に感染し発生しています。
家畜や食用の鳥にとっての危険性以外にも、ウイルスが変異し「新型インフルエンザ」となって人間の間で流行する危険性があります。
通常のインフルエンザワクチンでは対応できないようなので、手洗いうがいなどといった対策を取る必要があります。
日本では聞かない死亡例ですが、海外では多数報告されているとの事。
現在の日本国内において必要以上に恐れる必要はありませんが、鳥インフルエンザのニュースなどには注目し、海外旅行の際などには十分注意してください。
鳥インフルエンザに限らず、寒くて乾燥する季節なので、マスクや手洗いや体を冷やさない等の、基本的な風邪対策はやっていきたいものですね。
インフルエンザにかかると時間も無駄しますし周りにも迷惑かけるので、私はいつも以上に気おつけてこの冬を乗り越えようと思っています。ダサいと思われがちですが、腹巻はお腹を温めて効果抜群です。
まとめ
1・鳥インフルエンザとは、鳥類に対して感染性を示すA型インフルエンザウイルス。
2・通常人に感染しないが、感染した鳥に触れた場合等、きわめて稀に感染することがある。
3・鶏肉や鶏卵を食べても感染しない。
4・野鳥に触れない、触れた場合は手洗いうがい、流行地域に行かない、などして予防する。
5・高熱、呼吸器症状、消化器症状、倦怠感、鼻や歯茎からの出血、筋肉痛などの症状が出る。
6・鳥インフルエンザワクチンはないが、抗インフルエンザ薬での治療となる。
7・鳥から鳥への感染中に変異したり、豚などを介して人に感染するようになる