歴代4位の291万票を獲得した小池百合子都知事の評判・評価を考える
2017/09/03
今年の7月31日に投開票された東京都知事選で、
小池百合子氏が初の女性知事として当選したのは
記憶に新しいかと思います。
2位以下に圧倒的大差をつけた知事ですから
東京都民に限らず期待している人も多いでしょう。
今回はそんな小池百合子知事の評判・評価について調べ考えてみました。
東京都知事選出馬を決めたタイミングについて
まず、東京都知事選出馬を決めたタイミングについてですが、
これは絶妙のタイミングだったようです。
その時自民党は人気アイドルグループ嵐の櫻井翔君のお父さんで、
前総務事務次官の桜井俊氏に、出馬を依頼しており、
マスコミの話では固辞しているとの事でしたが、
もしもあの時小池氏が出馬を表明していなかったら、
説得されて出馬していたかもしれません。
国民的アイドルの父親という事で知名度もあり、
さらに事務次官として実績もある櫻井氏が相手だった場合、
おそらくかなりの接戦になっていたでしょう。
私は都民ではありませんが、投票するとすれば
櫻井氏に入れていた可能性が高いですからね。
まあ、政策などを聞いたわけでもないのでかなりいい加減な意見ではありますが、
テレビで見る限り嵐の櫻井翔君はとてもしっかりしてますから、
あの人のお父さんなら少なくとも他の候補よりは大丈夫そうだなっと思うわけです。
そして私と同じ様に考える人は実際、相当多いと思いますからその櫻井氏に
出馬取りやめの決定打を与えるには1番のタイミングだったと言えるでしょう。
ただ、上手く立ち回る事ができたという事はそれだけ敵を作ったと言うわけで、
きちんとした手続きもなく強引に出馬表明したので、
自民党や自民党都議会議員とは敵対する事になり、自民党都議会議員や
義理を果たさない事を良しとしない都民から
「自分の事しか考えていない人だ」
と悪い評判を受けたのも当然だと思います。
政策について
小池氏の公約は様々ありますが特に注目を得たのは
既得利権の追求に関する事です。
13兆円と言うスエーデンに匹敵する予算がある東京都は
もはや1つの地方都市とは言えないレベルの権限や影響力があり、
それが一部の人間によって良いように使われている、と言うのが
小池氏の主張であり、これから直していかなければならない点だとしています。
私もこれについては同意見で、例えば2020年に開催予定の
東京オリンピック・パラリンピックでも
多額の税金が使われますが、公式エンブレムや公式ユニフォームの
選定に関してもほぼ出来レースだったのではないかと思っています。
本来、誰にもでチャンスは平等にあるべきであり、
その競争によって良い物が出来上がるのが1番良いのですが、
合否の結果で得られる金額が何億円にもなれば、
裏で動く人がいない方が不自然です。
そんな都民も抱いたであろう疑惑解消や不正の防止の為に
都議会の冒頭解散をする事で都政の健全化・透明化をすべきだと
彼女は訴えたのです。
もちろん、知事になったからと言って好きに解散できるわけでは
ありませんがこうする事によって都議会との対決姿勢をアピールし、
また、最初からそこまで計算していたかは
わかりませんが、出馬するにあたっても自民党都議会と
対立する構図になっていますから、結果的に巨大勢力に立ち向かう
勇者的なポジションを獲得でき、それが今までの都政に不満を持っていた
人達の指示を受け、都知事選の圧勝に繋がったように思います。
今後について
東京都知事選を2位以下に大差をつけて圧勝した事で、
小池氏の主張は都民の大多数支持を得たと言う事になります。
なので主張していた東京都の大改革に向けてこれから
動く事になると思うのですが、先ほど紹介した様な
「自分の事しか考えていない」
と言った声や、
5つの政党を渡り歩いた経歴から
「機を見る力は優れているがリーダーとしては疑問だ」
と言った声が根強くあります。
しかし逆に今では当たり前となった「クールビズ」を環境相時代に
世に浸透させた手腕を評価する声もあります。
私もクールビズの一件から小池氏は、今までそれが普通で、
誰も疑問には思わなかったが、実際には不合理で非効率な事を
周りの否定的な声に負けずに変えるのが得意な人なんだと思っています。
ですから凝り固まった今の東京を変えるには適した人物だと言えるでしょう。
なんにしても、お金の問題でダラダラと時間を過ごす都知事は
もうたくさんだと誰もが思っていますからそれだけはない事を
願ってやみませんね。
まとめ
小池百合子氏の出馬タイミング 絶妙なタイミング
政策 対立の構図が都政に不満がある人から支持を得た
今後 クールビズの時のような手腕を期待