MURO FESTIVAL2016における「泣ける。刺さる。洗われる。」GOOD ON THE REELライブレポート
2017/09/03
今回は7月31日に新木場COASTで行われた「MURO FESTIVAL2016」(通称ムロフェス)に出演していた、GOOD ON THE REELにスポットを当てて、ライブレポートを書いていきたいと思います。
- MURO FESTIVALってなに?MUROってだれ?
毎年7月末に開催されている「MURO FESTIVAL」(以下ムロフェス)。アーティストラインナップは毎年かなり豪華で、いわゆるロキノン系音楽が好きな方は知っている人も多いかも??
まずMUROとは何者なのか。渋谷にある、TSUTAYA O-Crestというライブハウスの店長、室清人(ムロキヨト)氏の企画イベントみたいですね。実際に室氏のムロフェスにかける思いや、インタビューなどの記事を読んでみましたが、とにかく「バンドに熱い!」、そんな印象の方でした。
アーティストサイドとのインタビューでは、インディーズの頃の話などされていて、O-Crestというライブハウスをホームのように思っているバンドも多いです。
かなり人望がある人間じゃないと、個人でここまでのアーティストを呼ぶのはなかなか厳しいと思うので、室氏は相当アーティストから信用を得ている方なんでしょうね。長くなりましたが、ムロフェスとは、渋谷のライブハウスの店長さんが一生懸命作りあげた、大切にされているフェスです。
- 30分のステージで激しい感情の移り変わり
さて、ライブ内容に触れていきたいと思います。今回持ち時間は約30分。
個人的にGOOD ON THE REELのライブ自体が久しぶりということもあり、かなり楽しみにしていました。ゆえに、ハードルは勝手にかなりあがっていました。
SEがかかりメンバーがひとりずつ登場。(SEとは、ライブ直前にアーティストの出番前にかかっている音楽のこと)登場と同時に、会場の空気は一気にGOOD ON THE REELの独特な空気感に変わりました。
最近リリースした「サーチライト」で会場はひとつになりました。
中でも、最後に歌った「素晴らしい今日のはじまり」では、30分のステージで一番盛り上がりを見せたのではないでしょうか。ムロフェスのタイムテーブルでは、夕方頃の出番だったのですが、「ムロフェスはまだまだここからはじまる」と言わんばかりの盛り上がりでした。
MCでも、「素晴らしい今日のはじまり」をムロフェスにかけて、「今日が素晴らしい1日になりますように。」と話していたのがとても印象的でした。
- 「泣ける。刺さる。洗われる。」ライブとは?
GOOD ON THE REELが掲げている、「泣ける。刺さる。洗われる。」というコンセプトは、見事なまでにライブで体感することができました。
会場にいる何人ものお客さんが、思い思いに、自身を曲に被せて泣いているところを見ました。心に突き刺さるような歌詞に誰もが共感する部分があったと思います。
人間の汚い部分をキレイな言葉で伝えてくると言いますか。そして何より、最後には「洗われる」。悲しいことを思い出して、泣いてしまったとしても、Vo.千野の投げかける言葉で結局は救われ、「もうちょっとだけ、頑張ろう。」なんて思うのです。
同じ歌詞を違う人が歌うでは作り上げられない、同じ曲を違うメンバーが演奏するでは作り上げられない、GOOD ON THE REELはそれを痛感させてくれるバンドでした。
雨天決行(HAVE A“GOOD”NIGHT 盤)(DVD付)
そんな彼らは、10月9日に東京・日比谷野音でワンマンライブを開催します。野外でのワンマンライブは初開催です。外で観る彼らは、どんなライブを見せてくれるのか、今から楽しみにしています。
まとめ
・「泣ける。刺さる。洗われる。」とは、GOOD ON THE REELの強みだった。
・GOOD ON THE REELはひとりでもメンバーが欠けたら成り立たないバンド。
・悲しい気持ちすらも、明日への活力に変える力を持っている。
・MURO FESTIVALは主催者も、イベント自体も、みんなから愛され、人と人のつながりで成り立っているイベントだった。