京都に数十万の人が集まる新春の縁日と言えば、初弘法に初天神!
2017/09/03
初弘法、初天神ってご存知ですか?
京都では、有名な縁日が二つあります。
一つは「弘法さん」と呼ばれる東寺の縁日で、毎月21日にあります。
東寺を開かれた弘法大師空海さんがなくなられた21日に合わせ、月命日に開催されている縁日です。毎月開催されるようになってからでも、800年の歴史があると言われています。
一つは「天神さん」と呼ばれる北野天満宮の縁日で、毎月25日にあります。
菅原道真さんが亡くなられた25日に合わせ、これも月命日に開催されています。いつ頃から今の形になったのか、詳しくはわかっていないのですが、元禄時代には縁日が賑わっていたという記録が残っているそうです。
両方とも、毎月20万を数える人出があります。
中でも、1月は初弘法、初天神、12月は終い弘法に終い天神と呼ばれ、地元の人たちに愛されるイベントになってます。
ただ、弘法さんと天神さんは仲が悪いので、片方の天気がいいと片方の天気が悪いなどと言われることもあります。
縁日は、ある程度の雨なら雨天決行されるんですけどね。
そもそも縁日って?
縁日というと、食べ物の屋台がずらりと並んでいるイメージですが、そもそも何なのでしょうか。
あの世とこの世のご縁が結ばれる日、お互いが近づく日です。
お寺や神社では、あちらの世界が近づいた日にお参りをすると、願いがかなう力が強くなると言われていて、参詣する人が大勢訪れます。
彼らのためにお茶屋さんが出たのが、縁日での屋台の始まり。
弘法さん、天神さんでは、骨董品を扱うお店が多いことが有名です。
昔は芝居小屋なども出ていたとか。
東寺 初弘法
初弘法に行ってみよう
年明けの初詣、えべっさんなどのイベントが落ち着いたら、初弘法がやってきます。
京都駅から近鉄電車で一駅、頑張れば徒歩圏という立地もあって、とても賑わっています。
堀を渡るところから、すでに屋台が並んでいました。普段はのんびりとした広い敷地なのですが、縁日ではびっしりと屋台が立ち並んでいます。
目立つのは、骨董屋さんや陶器のお店。古い着物を扱っておられるお店も多くて、遠くからでも華やかに見えていました。
手前は販売のお店が多いですが、進んでいくと食べ物屋さんも出てきました。仮設ですがベンチも並べられています。寒い中、熱燗におでんなんて言われたら、ついつい足が止まっちゃいますよね♪
屋台を冷やかしながら奥のお堂まで行くと、祈祷受付のテントが並んでいました。お坊様の読経に合わせて参拝されている方も大勢おられます。
朱印などのいただける食堂(じきどう)の周りには、四国88か所のお寺の砂場が並んでいて、縁日の時だけここで88か所めぐりをすることが可能でした。(有料)
駐車場はありますが、縁日の時は使用できません。
東寺 初弘法
初天神に行ってみよう
弘法さんの次は、すぐに天神さんがやってきます。混雑状況は、平日ならまだ歩けるかな、という感じ。25日が週末になった場合は参道を進むこともままなりません。
天満宮というと梅がつきものですが、一月末ということで、早咲きの梅がちらほらとほころんでいました。
こちらも弘法さんと同じように、骨董屋さんや着物屋さん、食べ物屋さんが並んでいるんですが、中でも一月らしく、奉納された書初めが展示されているコーナーもあります。「天満書」と言われるもので、子供たちから数千点もの奉納があるそうです。学問の神様っぽいですね。
一月だけのイベントとしては、他に「節分用の海苔の配布」と「東向観音寺でのぜんざいの接待」もあります。無料なのがめでたいっですね♪
日没から、縁日の終わる21時までは、ライトアップも行われます。平日なら混雑してくる時間帯ですが、お祭りの雰囲気がなお一層盛り上がって楽しいですよ。
2009年京都北野天満宮初天神と骨董市
上方落語・初天神
初天神がとくに有名になったのは、古典落語(上方落語)での演目にあるからでしょう。
本当は一人で行きたい父親と、いろいろ買ってもらいたくて無理やりくっついてきちゃう息子のお噺です。
何も買わずに済ませようとする父親の財布の口を、息子がいかに開かせるかのやり取りが面白いです。子供がいる立場から聞くと、親は大変だなぁとなっちゃいます。
住所 京都市上京区馬喰町
縁日時間 朝6時頃~21時頃
アクセス 京福電車白梅町駅から 徒歩5分
JR京都駅・京阪三条駅・阪急大宮駅からバスあり
駐車場はありますが、縁日の時は使用できません。
まとめ
弘法さんと天神さんは、20万もの人が集まる大きな縁日
初弘法は東寺にて、朝5時から日没まで
初天神は北野天満宮にて、朝6時から21時まで
骨董や着物は一点ものも多く、自分だけの逸品との出会いがあるかも?
京都の新春の楽しみに、ぜひ出かけてみてくださいね♪