海外ツアーの添乗員として働いた経験添乗員が嫌がるお客様10選-go to キャンペーンで気おつけよう！
この記事では、海外ツアーの添乗員として働いた経験から、
実際にツアーで出会った「添乗員が嫌がるお客様」を暴露します！
添乗員はプロとして、どんな時でも笑顔で平等にお客様に接するように努めていますが、
さまざまなタイプのお客様と接していく中で、「嫌だな」と感じるお客様がいることも事実です。
普段はなかなか聞けない、添乗員の裏の声をお届けします。
あなたは、嫌なお客様になっていませんか？
実際にツアーで出会った、添乗員が嫌がるお客様10選
添乗員で働いている私が、実際にツアーで出会って
「嫌だな」と感じたお客様の特徴を10選びました！実例も交えてくわしく解説します。
Contents
仕切り屋
実は、私が一番嫌なタイプのお客様です。
一見、添乗員の仕事を手伝ってくれているように見えますが、
添乗員にはそれぞれのやり方があるので、その仕事に対して口を出されたり、
仕切られることは基本的に嫌がります。
エスカレートすると、自分が添乗員のような振る舞いをし始めて、
「君の仕事をやってったぞ！」と言いたげな顔をしてくることがありますので注意が必要です。
これは小さな例ですが、添乗員の仕事の一つとして、
きちんとお客様の人数がそろっているかを確認する作業があります。
それを、わざわざ、１、２、３・・・とみんなの前で数えて、
よしそろっているから出発！などと仕切ろうとするお客様に何度も出会ったことがあります。
もしかしたら、本当にお手伝いをしよう親切心からなのかもしれませんが、
この声を、添乗員やお客様が鵜呑みにしてしまうと、
実は人数が足りていない！なんてことが発生しかねません。
添乗員の仕事は、こちらで責任を持ってやっているので、
ツアーを純粋に楽しんでほしいなって思っています。
なんでも文句を言う
ネガティブな雰囲気を撒き散らすお客様が一人いると、
ツアーの運行に支障が出るので、添乗員から嫌がられます。
例えば、添乗員が、明日の集合時間は何時です！と言えば、
開口一番に「え〜？早すぎない〜？（嫌な感じで）」とか、
ホテルに到着してチェックイン後、夕食の時間を案内したら、
「え！お風呂入る時間ないじゃない！！！（パニック）」とか、
お昼のサンドイッチを配ったら（ツアーであらかじめ決まっているもの）、
「私パン食べられない〜（嫌な感じで）。」など（泣）
とにかくみんなに聞こえる声で文句を言いまくります。
もちろん、対応できるものはしますが、
文句言っている人の声ばかり優先するわけにもいきませんし、
ネガティブな声って周りに伝染するんですよね…。
ツアーの雰囲気が悪くなるので、
添乗員としてはとてもやりにくいですし、辞めてほしい行為の一つです。
自由すぎる
ツアーでは基本的に団体行動です。
自由すぎて協調性に欠けるタイプも困ることがあります。
自由すぎるタイプは無自覚なことも多いです。
例えば、先日実際に起きたことですが、
イタリアのベニス空港に到着して、そのまま専用車でホテルに夜到着しました。
私が全員分のチェックイン手続きをしている間、
お客様にはロビーの椅子で座ってお待ちいただいていました。
しかし、そのお客様は、なぜかチェックインカウンターで私の隣にいました。
そして、隣で話を聞いていて、
自分の名前の書いてある部屋番号の鍵を勝手に入手し、先に部屋に行ってしまいました。
「まだ明日の予定や集合時間など、これからロビーで案内事項があります。待っていてください」
とお願いしましたが、あとで部屋に電話してとサラリと言われました。
そのお客様はその後も自由な行動が続き困りました。けれども、全く悪気が無いのです（泣）
夜遅く到着して疲れていたことは理解しますが、
他のお客様も我慢いるので、一人だけ特別扱いはできません。
先頭を歩きたがる
これはとても多い事例です。
とにかく添乗員や現地ガイドよりも先を歩きたがります。
2ツアーに1度くらいの頻度で出会います。
先を歩いていても、道を知らないはずなのですが…。
ツアーのお客様の中には足が悪くて早く歩けない人もいますし、
ガイドさんが観光地の見どころを立ち止まって説明したりすることもあります。
ひとり早く歩くことによって、全体のペースも引きずられて、
観光スポットを見逃すきっかけになったり、グループがばらけてしまい周囲の迷惑になることもあります。
これは非常に困るので、現場では「添乗員やガイドの前には歩かないでください」
と必ず注意するようにしています！皆さんも、気をつけてください！
せっかちすぎる
せっかちな人も多いですね。心配のあらわれでもあるので、
多少のせっかちは仕方ないと思いますが、行き過ぎると嫌だなって思います。
例えば、海外ツアーで現地のレストランに入ります。
よくあることは、ビールがすぐに出てこずイライラする、
食事の提供が遅くてイライラするなどです。
これは、文化の違いでもあるので、ある程度しかたない部分だと割り切って考えています。
キンキンに冷えたビールがすぐに出てくるのは日本くらいです。
しかし、せっかちすぎると、自分で取りに行こうとレストランをウロウロしたり、
大きな声でウェイトレスを呼び出そうとします。
このような行為は、海外のレストランではマナー違反になるので、
辞めてほしいと思っています。
その他にも色々ありますが、基本的にせっかちすぎるとイライラがたまりがちですので、
旅先では多少の時間的なゆとりも、リラックスして楽しんでほしいと願うばかりです。
知ったかぶりをする
まるでガイドさんのように知識をひけらかすお客様がまれにいます。
その知識が正しければすごいなと思いますが、
中途半端な知識なので、間違っていることが多くあります。
まれに、添乗員にマウントをとってくるタイプもいますが、
知識量で応戦するとプライドを傷つけてしまうかもしれませんので注意が必要です。
ニコニコ聞きながら、さりげなく○○ですよね〜？○○じゃないですか〜？
などと訂正してあげるのが良いかもしれません。
対処法は添乗員のキャラによると思います。
旅行のプロである添乗員としては、
間違った情報を拡散されてしまうので、ちょっとイラッとしてしまうお客様です。
セクハラをする
これは問答無用で一気に嫌なお客様になります。
ご年配のお客様の中には、
ちょっと古い考え方をしている人もいるので、多少の言葉的なセクハラは見過ごせます。
最近は、ご年配の女性が、若い男性添乗員に対してセクハラをするケースが発生しています。
先日も、相談事を持ちかけられながら
男性添乗員が女性のお客様に腕を組まれて、
男性添乗員の部屋まで入ろうとしてきたケースがありました。
逆セクハラも問題となりますので、女性のお客様も気をつけてくださいね。
自分で考えずに、全て添乗員に聞いてくる
添乗員にわからないことを質問することは全然良いですし、
それに答えることが仕事ですが、
自分の頭で考えたらわかるようなことを全て聞かれると困ります。
例えば、「明日の私が飲むお水の量は？」と聞かれることがよくあります。
人によって飲む量は違うので、
その辺りは、事前にお伝えしている行程や情報から考えて、
自己判断をしてほしいものです。
「今、水飲んでも大丈夫？」もたまに聞かれますが、
私の頭の中は「なんで？」って思います。個人の水の飲む量まで添乗員に決定権はありません。
トイレの心配をしているのかな？とも思いますが、
自由に飲んでくれればいいのにってちょっと思います。
まあ、聞かれたら、ちゃんと答えますけど（笑）。
熱中症の心配などある時や、
水の持ち込み禁止の建物にいる時は、もちろん事前に注意喚起します。
空気の読めない発言で場を乱す
添乗員は、ツアーに参加してくれているお客様がみんな楽しめるように、
人間関係を含めて配慮する義務がありますが、
空気の読めない発言で場を乱してしまうお客様には困ってしまいます。
先日、みんなでテーブルを囲って食事をしている時に、
政治の話を熱く語り出すお客様がいました。政治はナイーブな話題の一つですし、
わざわざ休暇で参加した海外ツアーで、そんな熱く議論をするようなことでしょうか？
同じテーブルのお客様は困惑した様子で、ちっとも楽しそうではありませんでした。
他のお客様からNGがでてしまうと、さらに配慮が難しくなってしまいますので、
集団行動を意識して周囲を不快にさせない言動を心がけてほしいと願っています。
全く話を聞いてきない
これも多いですが、全く話を聞いていなくて、
説明したばかりの翌日の旅程を全然把握していないお客様がいます。
話を聞いていないと、何度も同じ質問されるので、
添乗員も嫌気がさしてしまう時があります。
明日、自分が行く大まかな場所や、どんなことをするかくらいは、
把握しておきませんか？むしろ旅行に興味無いんですか？と思ってしまいます。
もちろん、重要な情報は何度も繰り返し伝え、集合時間や場所などは必ずメモをとってもらいます。
それをしないと、旅程は分刻みに決まっていますので、
集合場所にお客様が現れない！などとなると大惨事です。
それだけは、最低限守ってもらっています。
添乗員からのお願い！
色々と添乗員が嫌がるお客様の特徴を紹介してきましたが、
実際は9割以上のお客様は本当に協力的で良い人だと感じています。
ただ、添乗員も人間なので、疲れていたり余裕がない時はイライラしてしまうこともあります
（私がまだ未熟者というのもありますが）。
仕事なので割り切っている部分いますが、心ない言葉に傷づくこともあります（泣）。
この記事をきっかけに、少しでも添乗員の声が届くと良いなと願っています。
